| 【 映画雑感 】No.36 |
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ストーリー グリーン・ゴブリンとの死闘から2年。ピーター(トビー・マグワイア)は大学で科学を勉学する傍ら、生活のためにバイトに明け 暮れる忙しい日々を送っていた。ひとたび事件が起こればスパイダーマンとなってニューヨークの町を飛び回る。しかし、念願かなって 舞台女優の道を歩み始めたメアリー=ジェーン(キルステン・ダンスト)との距離は広がるばかり。親友ハリー(ジェームズ・フランコ)は 父の仇スパイダーマンに復讐の炎を燃やしている。孤独と重圧に疲れ、スパイダーマンを止める決意をしたピーターだったが、彼の前 に怪人ドック・オク(アルフレッド・モリーナ)が出現する。知能を持つ金属アームを自在に操るドック・オクは、尊敬するオクタヴィ ウス博士が核融合実験に失敗した末の姿で、スパイダーマンに並々ならぬ敵意を抱いていた。スパイダーマンに最大の危機が訪れる。 トビー・マグワイアというと、私はどうしても「太め」のイメージを持ってしまう。だから『スパイダーマン1』の予告編で、彼が 四肢を丸めて糸にぶら下がり、ビューンと凄いスピードでビルの間を飛んでいるのを見た時は、もうびっくりした。なにせ脚が細くて 長い蜘蛛そのものに見えたから。なぜか『1』を見逃がしてしまった私は、『2』は絶対見ようと決めていた。 『1』を見た人の話では、スパイダーマンのアクションは本作ではそれほど多くないらしい。しかし私には期待通り、十分満足のいく ものだった。宙を飛んでいる時だけでなく、ビルにピタッと着地した瞬間、ビルの垂直の壁を手足を張り付かせて登っていく姿など、 コスチュームの中にいるのはほんとにトビー・マグワイア?と思ってしまうほど動きがしなやかだ。俳優ってすごい。変なとこで感心 してしまう。
ストーリーも思っていたよりずっと面白かった。ピーターがひどくドジな青年なのが、ヒーローらしくなくて好もしい。バイトのピザ
の宅配中に、ついスパイダーマンに変身して「悪」を懲らしめて、お蔭で一刻を争う配達に遅れてクビになってしまったり、一着しか
ないコスチュームを洗濯して、乾かないものだからそのまま着ちゃったりする。(そういえば、スーパーマンがあの衣装を洗濯してる
のは見たことがない。)その一方で、スパイダーマンであることを隠しているばかりに、愛するメアリー=ジェーンに思いを打ち明けられず、なんとも哀しげな 眼をする。こんな時のトビー・マグワイアは静かな雰囲気がとてもいい。メアリー=ジェーンに扮するキルステン・ダンストはちょっと 変った顔立ちの女の子だけど、浮ついたところがないのが好感が持てる。2人が最後の最後、ちゃんと愛を実らせるので私はほんとに ホッとした。(メアリー=ジェーンの婚約者の宇宙飛行士(ダニエル・ギリース)も中々好青年なので、花嫁に逃げられてちょっと気の 毒だったけど。) そしてなんといっても圧巻なのは、アルフレッド・モリーナ扮する“タコ博士”。眼光の鋭さといい、背中に背負った奇怪なタコ・ マシーン(私の勝手な命名です)の迫力といい、怖さ抜群だ。蛸を食する日本人にはなかなか想像しにくいが、欧米人にはタコは気味の 悪い怪物のイメージらしい。まさにそれを視覚化したようなタコ・マシーンだ。4本の知性金属アームをぐにゃぐにゃ振り回しながら、 ビルの壁を伝って姿を消していくところなどは、ぞくぞくするほどスリリング。“蜘蛛男”に“蛸男”なんて日本語で書くと怪奇映画に なってしまうが、なかなか楽しいSFアクション映画だった。 【◎○△×】7 |