| 【 じっくり映画館 】No.55 |
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ストーリー ベルギー・アントワープで86カラットの大粒ダイヤを強奪したフランキー(ベニチオ・デル・トロ)は、ニューヨークのボス、 アヴィー(デニス・ファリーナ)に届ける途中、ロンドンに立ち寄る。そこで武器商人のボリス(ラデ・シェルベッジャ)にダイヤの 入ったケースを奪われてしまう。 一方、賭けボクシングの仕込み屋ターキッシュ(ジェイソン・ステイサム)とトミー(スティーヴン・グレアム)は、ギャングのボス、 ブリック・トップ(アラン・フォード)との約束を守れず窮地に陥っていた・・・。 デビュー作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』で一躍注目を浴びたイギリスの鬼才ガイ・リッチー監督の第2作。 大粒ダイヤをめぐる悪党連中の騒動をスピーディに描く集団劇。 まずは、1回目、劇場で見た時の感想から・・・。 “『ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ』で男をあげたガイ・リッチー監督の第2弾。前作よりさらにパワーアップ、 スピード全開、あれよあれよでお間抜け悪党たちが疾走する。2つの
ストーリーが交錯して進みながら、だんだん1点に収束していくのは前作と同じ。今回はダイアモンド強奪と裏ボクシングの八百長。リッチー監督の才能に惚れ込んだブラッド・ピットが流浪民(パイキー)のボクサー役で顔を見せ、理解不能のアイルランド訛りをあやつって笑わせる。 銃はガンガン、血をさんざんまき散らしても、漫画チックで嫌悪感はない。大騒ぎのあげく間抜けな結末でチョンも前作と同じだが、 やっぱり笑ってしまう。登場人物1人1人の個性が強烈だ。ストーリーは展開が早すぎてあんまりよく分からなかったけど、それでも 面白かった。ガイ・リッチー監督、柳の下に2匹目のどじょうを捕まえたというところ。” 次々登場する人物やグループの相関関係を「えっと〜・・・」と考えてるヒマがない、それくらい話がどんどん進んでっちゃう。そこで 2回目の今回は、一体ストーリーはどうなってるの?を中心に鑑賞。大まかだが、とりあえず把握したストーリーを個人メモとして まとめて見た。()内がそのつどの感想。 1.‘4本指のフランキー’ を中心とする4人の強盗団がアントワープの宝石店を襲い、大粒ダイヤを強奪する。 (ユダヤ教ラビに化けた彼らが監視用カメラに映る。金属探知機が股間で反応し、「パンツ脱ぐ の?」にまずプフッとくる。神妙な顔での聖書談義は「アラビア語の “若い女” をギリシャ語の “処女” に訳したのが間違い。処女が 妊娠するはずがない」。そうだよねぇ。大納得。) フランキーはNYのボス、アヴィーに強奪成功を報告。途中立ち寄ったロンドンで、アヴィーの友人の宝石商ダグに小粒ダイヤの処理を 頼み、その間、裏ボクシングの試合場へ。 (賭け事に目のないフランキー、フラッシュバックのように出てくる賭博場での妖しげな目つきに 大笑い。デル・チオは大体この辺りで退場だが、その濃さはピカイチ。後半出ずっぱりのブラピより目立ちます。) 2.仲間の1人がKBG出身の武器商人ボリスに情報を洩らす。ボリスは質屋のソル(レニー・ジェームズ)に、フランキーを 襲って大粒ダイヤ入りのケースを奪う仕事を持ちかける。 (‘弾丸くぐり’ と渾名されるボリス、殺しても死にそうにない面構えだ。自分がやったほうが よっぽど早そう。ちなみに、この映画、彼らの渾名が一々個人的に大受け。) ソルとその仲間はボクシングのノミ屋でフランキーからケースを奪うが、その様子はぜんぶ監視カメラに録画されている。 (肝の据わったスキンヘッドの女店員が面白い。ボリスがおもむろにでっかい肉切り包丁を懐から 取り出したのにも笑ってしまった。こんなもの、いつも持って歩いてるの? でいきなりバサリだもんね、仰天します。)
3.一方、裏ボクシングのプロモーターをしているターキッシュと相棒トミーは、裏社会を牛耳(ぎゅうじ)る養豚場経営のブリック・トップに、八百長試合の仕込みを約束する。2人はトレーラー購入で訪れたアイルランド系流浪民(パイキー)のキャンプで、喧嘩っぱやいミッキー(ブラッド・ピット)に目を付け、ボクサーにスカウトする。 (悪党の親分ブリック・トップがむちゃくちゃ恐い! 厚メガネの妙に大きい目玉、ゆっくりはっきり した喋り、いずれも不気味。「豚の餌にする」という脅しがこれまた妙に真に迫っていて恐い。) ブリック・トップとの約束は「第4ラウンドでミッキーはダウン」のずだったが、逆に第1ラウンドで相手をノックアウトしてしまい、 ブリック・トップは激怒。窮地に立たされたターキッシュとトミーは、2日後の再試合で、今度こそミッキーは第4ラウンドでダウン、と 約束させられる。 (ターキッシュとトミー、あ、それと質屋のソルが登場人物の中ではまーまーまとも。人が好くて 騙されやすい。一方、ミッキーはやんちゃなプラピでしょ、そう簡単に言うことを聞くはずがない。心配だ・・・。) 4.ブリック・トップはノミ屋を襲った3人組を録画から突き止め、彼に脅されたソルたちは、大粒ダイヤはボリスが持っていると 白状する。一方、宝石商のダグと、ぷっつり消息の絶えたフランキーに業を煮やし、NYから飛んできたボスのアヴィーは、助っ人と して ‘弾丸歯のトニー’(ヴィニー・ジョーンズ)を雇い、ボリスから大粒ダイヤを奪い返す。 (トニーの歯がイヤにキラキラ光ると思ったら、頑丈な金冠をはめていた。渾名の由来は、この歯で 弾丸をガチッと咥えてしまうから。つまり、撃たれても死なない! 『ロック、ストック〜』で絶好調だったヴィニー・ジョーンズが 今回も怪演。レストランでソル一味を不気味な脅しで追い払うところは最高に可笑しかった。) ![]() 大体この辺りで、2つの話が交差し始める。ミッキーらパイキー一味は試合ではまんまと凄腕のブリック・トップの裏をかき、大粒 ダイヤは獰猛(どうもう)なチビ犬の活躍で、めぐりめぐって・・・。そうか、こういう話だったんだ。気の 利いた科白、凝った映像テクニック、うん、やっぱり面白い。 【◎○△×】8 |